2018年11月27日
プレスリリース

キッチンウェアブランド「enzo」誕生のきっかけ

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【対談レポート】
ブランドディレクター堅田佳一×和平フレイズ
キッチンウェアブランド「enzo」誕生のきっかけ

「食卓からココロ豊かに」をミッションに掲げ、調理用品の企画・開発・販売を行う和平フレイズ株式会社(東京都荒川区 代表取締役社長:林田雅彦)は、キッチンウェアブランド「enzo(えんぞう)」を2019年に発売予定です。

今回は、プロダクトデザイン兼ブランドディレクターを行う堅田佳一氏と、当社代表取締役社長の林田雅彦による特別対談。燕三条地域の印象、ブランドの誕生秘話とこれからについて伺いました。

ブランドディレクター堅田佳一×和平フレイズ

▲(左)堅田佳一氏 (右)林田雅彦

2人が考える、燕三条

林田社長(以下、林田):幼少期の燕三条のイメージは「研磨の匂い」。クラスの50人中36人は研磨業をやっていて、どこもかしこも研磨粉の匂いがしていたね。僕が小学生の頃は、いわゆる高度経済成長期で活気にあふれていた。工場も今以上にあって、いろんなものが作られていたよ。今思えば、どの家も裕福だった。

堅田氏(以下、堅田):僕は、そんな魅力的な時代を知らないですね(笑)僕がこの地域に来たのは、バブル崩壊後の寂しくなってしまった時期。でも、だからこそ、ものづくり自体は精査されて、いいものだけが残った。そして今、燕三条にある稀有な技術を存続させるために考えなければならない岐路に立っている、と思っています。

誕生のきっかけ

林田:和平金属(現:和平フレイズ)に入社して最初の仕事は、東京支店で輸入品のフッ素樹脂加工のフライパンを売ることだった。それまでギフト用品を中心に扱っていた和平が、家庭用品業界に参入して、ビジネスモデルを変えようとしていた時期。東京に移り住んで、輸入品を扱っていたんだから、地場産業に対しても、地元の同級生に対しても後ろめたさを感じていた。地場産業への申し訳なさが今回の事業に繋がったんだと思う。

堅田:もちろん、当時は会社を経営していくために必要な御決断だったと思います。一度地場から離れたからこそ、社長に就任して会社全体の方向性、課題に向き合う中で、和平フレイズが地場産業に果たすべき役割を深く考えるに至った。そして、まだまだやるべきことが残されていると感じたから、このプロジェクトを立ち上げられたんではないでしょうか?

林田:そう。和平フレイズは当時、時代とともに輸入品の取り扱いが増えていた。それが、平成17年に地場のものづくりに励んでいた明道株式会社と統合して、地場産業を盛り上げるバトンを受けとった。僕は、プレス発表の場で「このM&Aは地場産業を成長させるためだ」と宣言した。でも、地場産業の成長になかなか貢献できなかったんだな。

堅田:その想いを聞かせてもらって、和平フレイズにしかできないことをやりましょうという話になった。それが、燕三条を体現するブランドを創り上げることでした。

和平フレイズ株式会社代表取締役社長 林田雅彦
堅田佳一氏

林田:いざブランドを創るとなって、同級生が社長を務める地元企業をまわって話を聞いた。そうしたら、「偉そうなこといってんじゃねぇ。お前はこの20年、ずっと東京にいた。いまさら役員になったからってなんだ。現状を知っているのか」と怒られたんだよ。「俺を含めて半分は将来ねぇんだぞ。お前、分かってんのか林田」と、教えてもらったわけ。

堅田:跡継ぎもおらず、半分近くが廃業の危機に面しているということですね。

林田:「地場を成長させるって約束したのに、和平は何も変わっていない」と何人にも言われ、このままではだめだと感じた。子供の頃、いい思いをさせてもらった故郷に対して、自分は何をしているんだと。幼少期、僕は地域の産業が大好きだった。誇らしさをくれたし、背中を押す存在だった。子どもたちに自信と夢を与えてくれていた。燕三条には今でも、全国から羨ましがられるほどの「技術」と「仕組み」と「人」が残っている。立ち上がるなら今しかないと思った。

堅田:地域の課題は大小ありますが、それぞれが解決できることは決まっています。行政にしかできないこともあれば、メーカーにしかできないこともある。同時に、和平フレイズ規模の問屋にしかできないこともあるんです。
燕三条は、自然環境的に恵まれていた地域ではありません。何もない状態から、他産地の技術や多様な素材を取り込み、多素材・多製法のものづくりが混在する珍しい地域へと成長してきました。「どれか一つ」ではなく「なんでも造れる」ことがこの地域の良さであり、強みなんです。この特徴を語れる立場にあるのは、問屋としてこの地に根付き、各工場と繋がりを持つ和平フレイズだけなのではないかと感じました。燕三条の歴史も現状も含めて、国内外の人に発信し関わってもらい、地域が潤う仕組みを創る。これが、和平フレイズの役割だと思っています。


次回は、和平フレイズ×ブランドディレクター堅田様との対談「ブランドに込めた想い」をお届けします!

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ブランドステートメント

“燕三”条から生まれる
“縁”を“造”るキッチンウェア

様々な料理を楽しむ為
それぞれに最適な素材と製法を
組み合わせた使い勝手の細やかな
洗練されたキッチンウェア

工場と工場を繋ぎ
職人とあなたを繋ぎ
あなたとあなたの大切な人を繋ぐ

暮らしになじむ本物の道具です。

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