材質別製品豆知識

銅製品について

銅の特性

最近では食に対する安全性に対して関心が高まっていますが、家庭用品も抗菌、殺菌効果のある商品が注目を浴びています。
そんな中で銅は昔から殺菌効果の優れた材料として知られており、今後益々その用途は広がってゆくことでしょう。

そればかりではなく、銅は熱伝導に優れており、鍋にまんべんなく熱を伝えることから、従来よりフランスをはじめとするヨーロッパで広く使用されておりました。又、独特の美しい色調は個性的なインテリア用品としても活用されています。

しかし、銅の欠点はすぐ変色してしまうこと。十円玉でも解るように、黒く変色してしまいます。このような事から食品に触れる銅製の器具は、食品衛生法によって、食品に接触する部分は全面スズメッキ又は銀メッキをしなければならないことが定められています。市販の鍋やケトルの内側を見ると、明灰色をした表面になっているのですぐ解ると思います。

銅の緑色の錆は有害なの?

この緑色の錆は緑青(ロクショウ)と呼ばれるもので、塩基性炭酸銅を主体とした化合物です。昔はその不快な緑色から、猛毒と言われていました。

しかし、1984年8月に厚生省の見解として有害ではないと発表され、緑青は水に溶けず、体内に蓄積しないことが立証されました。仮に緑青の発生した銅製品を洗浄してから再度使用したとしても、衛生的には全く問題有りません。安心してお使い下さい。

銅の殺菌効果はどのくらいなの?

1893年極僅かな銅を水に混ぜるだけで、驚くべき殺菌作用を有することが発見されました。これを金属微量作用と呼び、銀や水銀も同様の効果を示すことが発見されています。

調査として、ステンレス、アルミ、銅、黄銅の薄板に大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌等を加えた肉汁を付着させてみると、銅、黄銅には菌の成長は見られないが、ステンレス、アルミ板では、あらゆる種類の細菌が著しく成長繁殖していました。

又、殺菌される速さでは、銅、黄銅では7時間以内で殺菌され、ステンレス、アルミ上では8日後にあらゆる細菌が著しく繁殖しておりました。
従来より水道管や給排水の管として使用されていることからも、衛生的に優れた金属であるといえます。

又、銅は人間の体で無くてはならない金属であり、血液中のヘモグロビンを作る鉄の働きを助ける役目をしています。鉄があっても銅が不足して貧血になる場合もあり、これを銅欠乏性貧血と呼んでいます。

銅製品のお手入れ方法

銅は酸や塩素に弱いため、長時間料理を入れておくと味や色が変化する事があります。調理後は早めに別容器に移して下さい。

  1. 台所用中性洗剤とスポンジで汚れを落とします。
  2. お湯で仕上げ洗いし、水気を良く拭き取ります。
  3. 金属たわしや粒子の荒いクレンザーは、キズをつけ緑青の原因になるのでさけて下さい。
  4. 外側は、ときどき専用クリーナーか粒子の細かいクリームクレンザーで一定方向に磨きます。
  5. 湿気の少ない所に保管します。長時間使用しない場合は、新聞紙にくるみビニール袋に入れ保管して下さい。

緑青がでてしまった場合

やわらかいスポンジにクリームクレンザーをつけて、強めにこすれば落とせます。

銅製品が変色した場合

柔らかい布に銅の研磨剤を付け取り除いて下さい。手入れをすればするほど落ちついた美しい色調になってきます。
しかしスズメッキの場合はフッ素樹脂加工の製品と同じく、表面を傷つける金属性の器具は使用しないで下さい。もちろん熱にも弱いので、空炊きは絶対に禁止です。

万一メッキが剥がれてきても、人体に無害な事はもちろん、使用上まったく問題はありません。