ふっ素樹脂加工のフライパンを長持ちさせるコツ
ふっ素樹脂加工のフライパンは「最初はツルツル滑って使いやすかったけど、すぐこびりつくようになってしまう」などのイメージが少なからずあるのではないでしょうか。しかしふっ素樹脂加工のフライパンも使い方に気を付ければ長持ちします。使い方のコツを押さえて、フライパンを長持ちさせましょう。
そもそもふっ素樹脂加工って何?という方は、こちらのページで詳しい説明をしています。
目次
フライパンを予熱する時に気を付ける事は?
フライパンの温度が上がり過ぎない様にしましょう。
ふっ素樹脂加工のフライパンの多くは本体が熱伝導率の良いアルミニウム製です。その為強火で予熱すると温度が上がり過ぎてしまいふっ素樹脂加工が傷みます。フライパンの仕様・板厚・調理内容によって違いはありますが、調理前の予熱は中火で30秒から40秒程度にして下さい。フライパンに水滴を落として、水をはじくくらいが目安です。
フライパンに中身が入っていない状態で長く加熱する様な過度の空炊きを行うと本体の変形、外面塗装の損傷、ふっ素樹脂加工のはがれ等が発生する恐れがありますので、予熱の際は過度の空炊きにならない様ご注意下さい。
予熱の際は過度の空炊きにならない様ご注意下さい。
万一フライパンから煙が出た場合、過度の空炊きになっていますのですぐに火を止め、十分な換気を行って下さい。
調理中に気を付ける事は?
適切な火力で調理するようにしましょう
調理時も急激な温度上昇が起こらない様に、中火以下の火力で使用して下さい。またコンロの炎が鍋の底面からはみ出さない様に使用して下さい。炎が底面からはみ出すと、はみ出した炎がフライパンの取っ手に当たって焦げる場合があり危険です。
効率よく加熱して頂くために、調理の前に鍋の底に付いた水滴、異物や調理カス、汚れ等はきれいに拭き取って下さい。
サイズの大きいフライパンで少量の調理をした場合、材料が乗っていない部分が空炊きの様になってふっ素樹脂加工を傷める場合がございます。少量の調理には小さいフライパンを使うなど、調理する分量に合わせたサイズのフライパンをお使い下さい。
急激な温度上昇が起こらない様に、中火以下の火力で使用して下さい。
焼き物、炒め物料理をする場合は、ご使用ごとに薄く油を引いて調理して頂きますとふっ素樹脂加工が長持ちします。
一緒に使うキッチンツールで気を付ける事は?
鋭利なものを使う事はお避け下さい。
鋭利なものでフライパンの表面に傷が付いてしまうと、その部分からふっ素樹脂加工のはがれが起こります。金属製のキッチンツールは、金属製のツールが使用可能と明記されているフライパンでのみお使い頂けます。その際はフライパンの表面を傷付けにくい、角の丸い滑らかなものをお使い下さい。
木製や耐熱樹脂製のツールはふっ素樹脂加工を傷付けにくい為、金属製のツールが使用可能なフライパンでもこれらのツールをお使いいただくのがおすすめです。
金属製のツールをお使いの際は
角の丸い滑らかなものをお使い下さい。
ふっ素樹脂加工はがれの原因になりますので、フライパンの表面で材料を刻んだりしないで下さい。
フライパンを洗う際に気を付ける事は?
急冷したり、硬いもので強くこすったりしないで下さい。
使用後は柔らかいスポンジと中性洗剤で十分に洗ってください。焦げ付きなどを落とす場合は、お湯に浸して柔らかくしてから取り除いて下さい。ふっ素樹脂加工を傷める原因になりますので、硬いスポンジやメラミンスポンジなどで強くこすり洗いする事はお避け下さい。
ふっ素樹脂の表面が傷む原因になりますので、調理後フライパンが冷めないうちにすぐに水をかけるなどして急冷しないで下さい。しばらく時間を置いて、フライパンが十分冷めてからお手入れをしてください。
調理後の冷めていないフライパンを急に冷やさないで下さい。
フライパンでよくあるご質問にお答えします
高価なフライパンはより長持ちしますか?
高価なフライパンは丈夫なふっ素樹脂加工を採用するなど、耐久性を考慮しているものが多く安価なものに比べて長持ちしやすい傾向があります。しかしながらフライパンの寿命は使い方にも大きく影響されるため、高価なものが必ずしも長持ちすると断定はできません。
ふっ素樹脂加工の寿命はどのくらいですか?
ふっ素樹脂加工の寿命を見た目で判断するのは難しいです。一つの目安として焼きそばを作った際にこびり付く様になってきたら、ふっ素樹脂加工の寿命が近づいている可能性が高いです。
また焦げつく場所、焦げ付かない場所がまだらに出てくる事もふっ素樹脂加工の劣化が始まっている目安となります。熱源に近い部分から劣化する傾向があるので、ご使用の熱源と照らし合わせてみてください。
調理の最中に、常温の液体調味料や出汁を入れたり、差し水をしても大丈夫ですか?
調理の最中ということであれば、フライパン内に何らかの調理物があることから、常温の調味料や出汁を入れたり、差し水をしても大丈夫です。ただし、調理物が入っていない部分が極度に高温、空炊き状態にならないよう中火で加熱を行ってください。また調理物の大きさに合わせたサイズのフライパンを選んでいただくこともおすすめします。
調理したものをフライパンで保存してもよいですか?
ふっ素樹脂加工には目に見えない小さな穴が存在しています。その為フライパンの中で調理したものを長期間保存すると、塩分などの成分が徐々に染み込んでふっ素樹脂加工がはがれる原因になります。
調理したものを保存したい場合は、別の保存容器に移してください。一時的に保存を必要とする場合は「一晩」を目安として下さい。
調理したものをフライパンの中で長期間保存しないで下さい。
(一時的に保存を必要とする場合は
「一晩」を目安として下さい。)
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